目次
国内総生産(GDP)
GDPとは
- 国内の経済活動によりうみだされた付加価値の合計
- その国の経済規模を表している
- 三面等価の原則
- 生産、配分、支給の3つのどの面からみても等しくなる
GDPのポイント
- 内閣府が年4回発表する
- 個人が使ったお金の総額のことを
- 民間最終消費支出という
- GDPの中で最も大きな割合を占めるのは、個人が使ったお金の総額である
- 50%を占める
- 日本企業が海外で生産したものはGDPには含まない
2つのGDP
- 名目GDP
- 物価の変動を加味して計算する
- 100円の缶コーヒーに30円加味すると、130円×1万本=130万円
- 実算GDP
- 前年と物価が変らなかったものとして計算する
- 100円の缶コーヒーが変動なし、100円×1万本=100万円
経済成長率
経済成長率とは
- ある期間のGDPが全期や前年に対してどのくらい伸びたかを表すもの
- 増加率のこと
- 4半期(3カ月)ごとに内閣府が発表する
景気動向指数(DIとCI)
景気動向指数とは
- 景気全体の動向を知るために複数の景気指標を1つにしたもの
- 内閣府が毎月発表する
DI(ディフュージョン・インデックス)
- 概要
- 景気の現状や転換点(景気の山や谷)をとらえるもの
- 景気変動と比較して改善している景気指標の割合を示している
- 景気判断
- 一致指数が50%を上回れば、景気が拡大
- 一致指数が50%を下回れば、景気が後退
CI(コンポジット・インデックス)
- 概要
- 景気に敏感な指標を合成したもの
- 景気変動の大きさ、テンポを把握するのに適している
- 景気判断
- 一致指数が上昇していれば景気が拡大
- 一致指数が低下していれば景気が後退
- CIの方を重視する傾向がある
DI・CIの3つの景気指数
- 先行指数
- 景気より先に動く指標のこと
- 機械受注、東証株価指数(TOPIX)などの株価指数
- 一致指数
- 景気の動きとあわせて動く指標のこと
- 鉱工業生産指数、有効求人倍率など
- 遅行指数
- 景気の動きより遅れて動く指標のこと
- 完全失業率、家計消費支出など
ニート生徒会長
不景気になると必ずといっていいほど、有効求人倍率がNEWSで報道されるよね。
日銀短観(全国企業短期経済観測調査)
日銀短観とは
- 日本銀行が行うアンケート調査のこと
- 3カ月に一度行う
- 業種別・規模別に分けて調査する
注目されている業況判断DI
- 業況(経営環境)が「良い」「さほど良くない」「悪い」の回答で集計される
- 「良い」と回答した割合から「悪い」と回答した割合を差し引いて表される
- 業況判断DI=業況が良いと回答した割合ー業況が悪いと回答した割合
マネーストック統計
マネーストック統計とは
- 民間非金融部門が保有する通貨量のこと
- 個人
- 一般企業
- 地方公共団体など
- 日銀が毎月発表している
対象外
- 国(政府)と金融機関の保有する通貨は対象外
物価指数
消費者物価指数(CPI)
- 家計が購入する物やサービス価格の総合的な水準を示す
- 総務省が毎月発表している
企業物価指数(CGPI)
- 企業の間で取引されている商品価格の変動を示す
- 日銀が毎月発表している
- 特徴
- 消費物価指数より先に変動する傾向がある
- 企業が輸出入する際に為替の影響を受ける
- 消費者物価指数より短期的には変動の幅が大きくなる傾向がある
金融市場
短期金融市場
- 満期までの期間が1年未満の短期資金を調達・運営する市場
- インターバンク市場とオープン市場がある
インターバンク市場とは
- 金融機関の間で短期の資金を貸し借りする市場
- 銀行や保険会社などの金融機関のみが参加できる
オープン市場とは
- 金融機関以外の一般の事業会社なども資金の貸し借りに参加できる市場
コール市場とは
- インターバンク市場の中にある市場のひとつ
- 主に無担保コール翌日物が取引されている
- 日銀の政策金利の対象
- 金融機関の間で、担保なしで1日だけ資金の貸し借りを行う場合の金利のこと
- 日銀が金融政策を行ううえで対象金利となっている
- 米国ではFFレート(フェデラルファンドレート)がこれに該当する
長期金融市場
- 満期までの期間が1年以上の資金を調達・運用する市場
- 証券市場のこと
- 株式市場
- 債券市場
日銀の金融政策
金融政策とは
- 日銀が行う金利政策のこと
- 金利を上げ下げすること
目的
- 最優先されるのは物価の安定
- 金融システムの安定
- 安定的な経済成長
基本的な方針
- 日銀で行われる金融政策決定会合で決められる
- 金融政策を行うための主な手法として、公開市場操作がある
公開市場操作(オープン・マーケット・オペレーション)
公開市場操作とは
日銀が国債などの有価証券の売買を金融市場で行うことにより、民間金融機関の保有する資金量(マネラリーベース)を増減させ、金利などに影響を与える政策のこと。
買いオペ
- 日銀が金融市場から国際などを購入する政策
- 金融市場に資金を供給している
- 市場の金利を低下させる効果がある
- 金融緩和という
売りオペ
- 日銀が金融市場に国際などを売却する政策
- 金融市場から資金の回収をしている
- 市場の金利を上昇させる効果がある
- 金融引き締めという
マーケットの変動とその要因
景気と金利
- 景気が良くなる(景気拡大)→金利の上昇
- 景気が悪くなる(景気減退)→金利の低下
物価と金利
- 物価動向と金利の動きは連動している
- 物価上昇(インフレ)→金利の上昇
- 物価下落(デフレ)→金利の低下
名目金利と実質金利
- 名目金利とは
- 定期預金の金利など、実際に金融機関で適用されている金利のこと
- 名目金利=実質金利+インフレ率
- 実質金利とは
- 名目金利からインフレ率を差し引いたもの
- 名目金利2% インフレ率ー1%の時
- 実質金利=2%ー(ー1%)=3%
- 名目金利より実質金利の方が高くなる
為替動向と金利
円高になると
- 輸入品の価格が下がる
- 輸入業者にメリットがある
- 金利は低下する
ニート生徒会長
買う分には良いんだね。
円安になると
- 輸入品の物価が上がる
- 円に換えたときの輸出品の値段が上がる
- 輸出業者にメリットがある
内外金利差
お金の流れとは
- お金は金利の低いところから金利の高いところに流れる傾向がある
- 米国の金利が日本の金利より上昇している場合は
- 日本から米国にお金が流れる
- 円安・ドル高傾向になる
- 日本の金利が上昇する場合
- 円高・ドル安傾向になる
- 米国の金利上昇→円安・ドル高
- 日本の金利上昇→円高・ドル安
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