私の独断と偏見による評価
ストーリー
アニメ『魔法左官少女バッファローKOTEKO』が好きな主人公、美波。エンディングテーマに合わせて一緒に踊る父がいて、いたずら好きの弟がいて、明るい母親いる、にぎやかな家族と暮らしている。
水泳大会を目の前に控え、練習に育くむ美波たち。練習を終えて、ふと校舎の上に目をやると、屋上で作業している人影が気になってします。大会に向けてのミーティングの内容が入っていないほどに。ミーティングが終わると美波は屋上に向かって走り出し、ドアを開ける。屋上にいたのはKOTOKOの絵を書いている門司昭平だった。
すっかり意気投合した美波と昭平、昭平の家に録画したKOTOKOを観に行く仲になっていた。門司家はそこそこ有名な書道家で、立派な門構えを持っている屋敷にお邪魔するのを躊躇う美波だった。居間に通されてなんとなく周囲を見渡す美波、昭平がお茶を取ってくる間に、新興宗教「光の匣」のお札を見つけてしまう、去年の誕生日に実の父親が送ってきたものと同じだった。
父親はいったい何者なのか?
昭平との仲は進展するのか?
そんなハートフルストーリーとなっています。
映画スタジオ
日活
監督
- 沖田修一
1977年生まれ、埼玉県出身。2001年日本大学藝術学部映画学科卒業。
2009年『南国料理人』が全国で劇場公開されてヒットし、国内でも高い評価を受けている監督です。
ドバイ国際映画祭では日本映画初の3冠受賞を達成するなど、海外でも評価を受けていています。
キャスト
- 上白石萌歌
2000年2月28日生まれ、鹿児島県出身。
第7回 『 東宝シンデレラ 』 オーディションでグランプリに輝き、女優デビューしました。
映画 『 羊と鋼の森 』 で日本アカデミー賞新人杯優勝を受賞し、 『 義母と娘のブルース 』 など数々のテレビドラマで主演を務め、22年春には連続テレビ小説 『 ちむどんどん 』 に出演が決定している、これからが楽しみな女優さんです。
- 細田佳央太
2001年12月12日生まれ、東京都出身。
石田裕也監督作品『町田君の世界』において1000人以上の中から選ばれ初主演を果たしました。
ドラマ『ドラゴン桜 』 や映画 『 花束みたいな恋をした 』 などに主演しています。
- 豊川悦司
「とよえつ」の愛称で呼ばれる、人気俳優。
中山美穂さんとの『Love Letter』『八つ墓村』など数々の代表作に出演している。最近では、同じように漫画原作の『三月のライオン』などに出演している。
- 斎藤由貴
1966年9月10日生まれ、神奈川県出身。
スケバン刑事のイメージがある方も多いと思います。そして、『卒業』という曲、もう頭がおかしくなりそうなくらい聞いています。
今では、永作博美さんと競うくらい母親役やっているじゃないでしょうか?←(ごめんなさい。結構適当です。)
記憶に新しいところですと、『記憶にございません!』などに出演しています。
目次
世界観
凄く前向きな少女が、気になる事に突っ走るストーリー。
映画の最初に描かれる、もの凄い暖かい家族の空気感を、最後まで壊さずに見ていられる作品です。
実の父親とのディスコミュニケーションも極ありふれたものだし、小さな水泳大会に過剰な応援をする家族や、実の父親を受け入れる美波は、変っているけれども好感が持てます。
そんな前向きな主人公の周りを描いたストーリーです。最後まで明るい世界観を感じるのはそのためでしょう。
登場人物
- 朔田美波
役者:上白石萌歌
アニメが大好きな女の子。 『魔法左官少女バッファローKOTEKO』 に関してかなりマニアックな知識をもっている。水泳部に所属している2年生。2年生では唯一レギュラーを勝ち取っているほど、泳ぎが得意。
緊張している場面では、笑ってしまう。という欠点を持っている。
- 門司昭平
役者: 細田佳央太
美波と同じくKOTEKOのマニア。
代々受け継ぐ書道家の息子、夏の期間だけ書道教室でちびっ子たちに教えている。ちびっ子には「書いた文字が表れる」というジンクスを語り、やる気を出させるなどの教え上手。
性転換した兄をもつ。
- 藁谷友充
役者:豊川悦司
美波の実の父親。
美波が大きくなったときにヒントになるように、お札を送り付けた。
平屋のテレビの無いようなところで、地元の人と交流を持ちながら日々を過ごしている。
- 朔田由起
役者:斉藤由貴
美波の母親。
活発な息子の遊びに一緒になって遊んであげる明るいお母さん。今は再婚して4人家族ともども元気に生活している。水泳大会の応援には家族で、み・な・み、と1つずつ書かれたウチワをもって駆けつけるなど幸せな面白家族を築いている。
イチオシ場面
映画の会場間違えたかな…というアニメから始まる。コンクリート伯爵の名前がでてくると若干安心するのだが、結構長いので「何を見させられているんだろうか。」とクスっと笑ってしまった。
チョイチョイあるギャグ要素も魅力ですかね?
「壁は越えるものじゃなくて、塗り替えるもの、左官のこころで~」っていったい何?みたいなものから、
水泳部の顧問の口癖「~に専念する。な!」「体調管理、いいな、な!」「最後部長、な!」とか、
「春雄(弟)、今日は何できたんだ~」「エスティマ」とか、
由起の「やぶからスティック」「ジーザス」「OKぼくじょう」とか、
銘菓「江虫の愛」とか
ショートヘアのカワイイ上白石萌歌さんや、普通にカッコイイ 豊川悦司なんかもザ俳優という雰囲気ではなくて、全員が配役に馴染んでいるところも魅力だと思います。
美波と友充が似てると他人に伝えられ、美波と美波の今の父親が似てない事を他人に伝えられて、下品に喜ぶ 友充 のシーンも好きです。
原作者も感動した最後の屋上シーン
緊張する場面で笑ってしまう美波と、それを理解して丁寧に傾聴しようとする昭平のシーン
上白石さんは自然にできたというが、傍から見ると難しいシーンだと思いますが、絶秒に演技されていて凄いなと感じました。
原作
自宅で映画を観るなら