映画批評「スパークス・ブラザーズ」

ニートの独断と偏見による評価

3.5 out of 5 stars (3.5 / 5)

謎のバンド、スパークス

 不動のヒトラーの様なチョビヒゲと、不思議な動きをするファルセットが美しい美少年のこの2人は、いったい何者なのか?

 時代に先駆けて新しいものを作ってきたスパークス。ロック風であるけれども新しい雰囲気の曲でヒットし、「Kimono My House」ではポップなエレピにロックなギターサウンドという、また新しいものを生み出した。

 その後、ジャズやクラシックを取り入れたり、パンクな雰囲気を漂わせるといった常に違うスタイルに挑戦してきたスパークス。80年代まではディスコやテクノ、シンセサイザーを取り入れ、成功を納めてきたのだ。常に時代の先を行く音楽は、スタートは批判されるものの、続けることで必ず支持を集めていた。

 90年代に入るとスパークスは、エレクトロロックに目新しさを感じなくなってしまった。スタジオにこもり長い創作活動をすることになる。

 そして、2000年代に斬新なアプローチに成功する。クラシックとテクノの融合、同じフレーズの歌詞しかないのにメロディーラインを感じさせる楽曲を披露し、見事復活をはたした。

 彼らは、とどまることなく進化し続けることだろう。

監督

  • エドガー・ライト

イチオシ場面

 彼らの楽曲制作の仕方は、ミュージシャンにありがちな徹夜して収録するといったものではありませんでした。

 浮き沈みや、世間の理解も得られなかった時期もあったが、50年も音楽活動を続けてこれた秘訣を感じたような気がします。

 彼らの日常と、違った事をやり続けたいという信念がこの映画の見どころだと思います。

 いや、本当に、歌詞ってなんでしょうw


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