私の独断と偏見による評価
(5 / 5)日本の本土に大陸間弾道ミサイルを落とそうと思えば、落とせるという事実を再確認しました。危機感をもう一度植え付けくれる映画です。観れば、北朝鮮の都市部の生活レベルも、思ったよりも高いことなどの発見があるはずです。都市を少し離れると、すぐに怪しい工場地帯へ雰囲気が変貌していきます。軍事と経済が密接に感じる場面がみえてきて、感慨深かったです。
日本の大陸を挟んで、ミサイルを海に計画的に落っことしてる北朝鮮のアピールは何のためでしょか。ミサイルを撃墜する装置はありますが、物凄いスピードでくるものに合わせて迎撃はほぼ不可能と考えたほうが、いいかもしれません。なにしろ北朝鮮のミサイルを製造している人が、自信満々というアピールではなく平然と「日本に落とせる」と紹介しているのですから。
スタジオ・キャスト
映画スタジオ
配給:ツイン
協力:エンタープライズ
監督
- マッツブリュガー
1972年6月24日生まれ、デンマーク出身。複数の書籍を執筆し、雑誌や新聞にも寄稿しているジャーナリストです。深夜番組やニュース番組などの司会も務めています。
自ら危険な撮影に挑み、2009年に北朝鮮の舞台公演の映像を『ザ・レッド・チャペル』で放映しました。デビュー作です。ブリュガーは以後、北朝鮮を出禁となっています。
ほかにも、アフリカの政治汚職を題材にしたものや、飛行機事故の真相を追った問題作を、ドキュメンタリー映画として残しています。
キャスト
- ウルリク・ラーセン
2010年まで、デンマークのコペンハーゲン郊外で妻子と暮らす元料理人でした。北朝鮮の内情に並々ならぬ興味を抱いたウルリクは、ブリュガーの元へメッセージを送ります。「潜入捜査」のドキュメンタリー映画を作って欲しいというものです。
- ジェームズ
元フランス軍外国人部隊で、服役の経験がある人物です。本名は「ジム」というらしい。北朝鮮の武器の密売の実態を調査するために、「石油王ミスター・ジェームズ」を演じることになります。
ストーリー
2011年、ウルリクはコペンハーゲンにあるKFA(北朝鮮友好協会)に加入し、協会内で出世していくことに成功します。2012年には、協会の一員として北朝鮮のピョンヤンを訪れ、功績を称えるメダルを授与されるまでになる。
ピョンヤンでは、文化省の重役「カン」と、KFAの会長「アレハンドロ・カオデ・ベノス」と知り合います。アレハンドロはバルセロナ育ちだが、KFAの会長で小さな独裁者です。ウルリクは、このアレハンドロの信頼を得ることに成功します。
2016年、元軍人で裏事情をよく知るジェームズに投資家を演じてもらい、密売の現場へ踏み込みます。3日間にわたる独特な接待を密閉された空間の中で受けたあと、ようやく武器製造の工場長とご対面です。そして、衝撃の武器のカタログ内容が明らかにされる。
それからは、作った武器を売りさばきたい北朝鮮側と、それを逆手にとったスパイを続けていくことになります。とって付けたジェームズの武器生産計画に、北朝鮮はのってきます。武器の密売しようとする必死さを感じざるを得ません。
ニート生徒会長
今日、この映画を観る観客は「まばら」でした。この話題に興味がないのでしょう。
スカッドミサイルの脅威を軽んじている方には、是非観てほしいです。
テレビでは、大陸間弾道弾が発射されるたびに、精度が上がっているだのなんだのをコメントしているでしょう。そんな次元じゃないはずです。
私的な意見をいえば、敵をつくらないことや、戦争を起こさないことが、大切なのではないかと思っています。
自宅で映画を観るなら