映画批評「ザ・ロストシティ」

ニートの独断と偏見による評価

3.5 out of 5 stars (3.5 / 5) 酷評も多いので覚悟して観たら、そこまで酷くありませんでした。

ストーリー

 5年前に最愛の夫を無くして以来、抜け殻のような毎日を過ごしていた、小説家のロレッタ。冒険ロマンスシリーズ20冊目の新刊「ロストシティD」を何とか書き上げ、ホテルで開かれる宣伝イベントに参加することになった。

 イベントで聞かれる質問は全て、肉体派モデルのアランに向けたもので、細かい小説の内容について知りたい人がいないようだ。

 イベントが失敗に終わり、不機嫌に自宅へ帰ろうとしたところ、ロレッタは何者かに拉致されてしまう。

 連れていかれた先で待っていたのは、大富豪の跡取りになれなかった息子フェアファックス。古代語に書かれた文字を解読して、カラマン王の墓の中に眠る「炎の冠」を探し出して欲しいということだった。

 連れ去られたロレッタは依頼をお断りしたが、もとより拒否権など存在しておらず、大西洋の島イスラ・ウンディーダに強制同行させられるのだった。

 アランはすぐに、ロレッタが誘拐されたことに気づき、元ネイビーシールズのジャック・トレーナーに捜索を依頼する。

 携帯の位置情報から居場所がわかり、すぐに助けに向かうのだった。

スタジオ・キャスト

監督

  • アダム・ニー&アーロン・ニー

 プレミア上映された低予算映画『The Last Romantic』で映画監督デビューし、デンバー映画祭でエマージング・フィルムメイカー賞を受賞して注目されました。

 ミュージックビデオや短編映画を製作しながら、それぞれ俳優としても活躍しています。

キャスト

  • 俳優:サンドラ・ブロック / 役:ロレッタ・セージ

 『スピード』でキアヌ・リーブスと共演し大ブレイクを果たしました。女優業を約30年間続けて、数科すの受賞歴を持つ大女優です。

  • 俳優:チャニング・テイタム / 役:アラン(ダッシュ)

 「ピープル」の雑誌に最もセクシーな男性に選ばれたことのある俳優です。

 数々のCMに出演し、2004年にテレビ作品「CSI:マイアミ」でデビューしました。2012年に「マジック・マイク」に出演すると色男としてのレッテルがつくようになり、その後、多くの作品に出演しています。

  • 俳優:ダニエル・ラドクリフ / 役:アビゲイル・フェアファックス

 ハリー・ポッターで主演を務め有名になった俳優さんです。

 最近の出演札「プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵」などで高評価を得ています。

世界観

 シーサイド・スクワッドの様だと批判されていましたが、そこまで酷くありません。ただ、日本人にはこのジョークが滑ってしまうのもわかります。

 テンポもよく、物語も面白い方向に進んでいきます。ブラッド・ピット演じるジャック・トレーナーが優秀な役なのですが、サクっと頭を撃たれて離脱してしまいます。展開を邪魔する者をためらいなく排除するシーンは、邦画にはないし潔くて好きです。デッドプールっぽくて良いと感じました。アメリカでウケるのもわかります。

 スパンコール、ジャングルのヒル、こだわりのチーズ、といったお決まりの小ネタも多くあり、笑えないジョークという感じではありません。

 ジャングルでさ迷う2人は、モデルと作家です。訓練を受けた傭兵ではないのです。いざ戦闘になると、たまたま功を奏したり、ヘンテコだったりすることで切り抜けます。つまり、アクションコメディおまけ恋愛といった作品なのです。

 めちゃめちゃ伏線や演出に凝ったものを、この映画に向けるのはお門違いでしょう。

 アメコミのようなコメディが好きな方にお勧めの映画です。


自宅で映画を観るなら

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