映画批評「007 NO TIME TO DIE」

私の独断と偏見による評価

3 out of 5 stars (3 / 5)

ストーリー

 恋人のマドレーヌと一緒に、ボンドはヴェスパー(「カジノロワイヤル」のヒロイン)の墓がある場所まできていた。英国情報部MI-6から消息を絶ち、00エージェントとしては引退している。マドレーヌとの関係は良好で、お互いに愛し合っていた。

 マドレーヌはミスター・ホワイトの娘である。犯罪者の娘として幼いころに特殊な体験していた。気色の悪い仮面の男が、家まで襲ってくるという恐怖体験だ。そんな、トラウマをボンドに話せずにいた。

 ボンドは、マドレーヌに「過去と決別してくる」と朝チュンを迎えた後、ヴェスパーの墓へ向かう。そこに待ち受けていたのは罠だった。

 ボンドを狙う謎の集団から逃げてマドレーヌのもとへ、マドレーヌの関与を疑っているボンド。彼女を連れて、敵から逃げることを選択した。敵を振り切り、彼女を安全な列車へ乗せると、自分は彼女の前から姿を消した。

 それから、5年が過ぎた。海近くの家で1人暮らしていたボンドのもとへ、旧友のフェリックス・ライターが訪れる。CIAの諜報員の旧友は、ボンドにしか頼めない仕事があるともちかける…

 マドレーヌのトラウマは晴れるのか?
 マドレーヌの仲はどうなるのか?
 ボンドを狙った敵は何者なのか?何が目的なのか?
 今回はコロナ過の社会をどう作品に反映しているのか?
 新しいボンドガールはどう活躍するのか?
 武器は?
 ファン必見の内容となっている。 

スタジオ・キャスト

映画スタジオ

ユニバーサル・スタジオ

監督

  • キャリー・ジョージ・フクナガ

撮影監督

  • リヌス・サンドグレン

キャスト

  • 俳優:ダニエル・クレイグ / 役:ジェームス・ボンド
俳優紹介

 ボンドを演じるのは今作で5回目になります。
 007(ダブルオーセブン)といったら、このひとでしょう。

役どころ

 今回のボンドは、周囲との関係が密に関わってきます。恋人にしろ、過去のひとにしろ、他のエージェントにしろ、CIA諜報員にしろ、結構な周囲と関わります。人間味のあるボンドを演じられるのは、5作目ならではでしょうか。

  • 俳優:ラミ・マレック / 役:サフィン
俳優紹介

 ボヘミアン・ラプソディでフレディ・マーキュリーを演じきった俳優です。ナイト・ミュージアムでもお馴染みです。過去に「ザ・マスター」や「バスターの壊れた心」などでも、不穏な役を演じたことがあります。

役どころ

 冷静なのか、精神的に不安定なのか、掴みどころがないちょっとだけ壊れている素振りをみせる悪役です。生死を操る技術開発を進めています。設定的にはもうちょっとバグっていてもいいとも思いますが、この俳優が演じると情緒不安定で不気味な適役になります。

  • 俳優:レア・セドゥ / 役:マドレーヌ・スワン
俳優紹介

 「最後の愛人」「若き人妻の秘密」「美女と野獣」「あるメイド密やかな欲望」訳ありの恋人役を数多くこなしてきた女優です。事実婚ではありますが、息子もいるお母さんでもあります。今回の配役にピッタリなのではないでしょうか。

役どころ

 ボンドにぞっこんの恋人役です。ボンドと離れた後にも、秘密が増えています。

  • 俳優:ラシャーナ・リンチ / 役:ノーミ
俳優紹介

 「キャプテン・マーベル」で主人公の友人を演じた女優です。強そうなイメージがついていきそうな感じがします。

役どころ

 ボンドが消息不明になった後の007の後継者の役。

世界観

 過去に登場したボンドカーが拝見できるという、ファンサービスがありました。ワルサーPPK、オメガといった武器も登場します。いろんな武器を駆使して戦うのが、シリーズ通しての面白さとして残っています。

 後は変に日本文化が出てくるところも、ちょいちょい意味がわからなくて面白いと感じました。サイコパスに能面というホラーも確かに怖かったです。ダムに庭園と禅という和とコンクリートの融合は、もうアートでした。

 パロマは、なんで登場したんでしょうか?ボンドガール?

イチオシ場面

 画面の正面に向き直って早打ちする。そんな、お決まりのシーンがチョイチョイがファンにおすすめする場面となっています。そんなに、007に詳しくない私でも見受けられましたので、鉄板ネタいたる所にあるでしょう。

 現代を表現した皮肉のメッセージも、最後に受け取ることができるでしょう。私は「誰を守りますか。」そんなメッセージに捉えました。


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