目次
外貨建て金融商品の特徴
- ドルやユーロといった外貨で運用する商品
- 比較的高い金利が期待できる
- 為替リスクやその国の政治や経済状況により価格が変動する
- カントリー・リスクを伴う
- 日本円と外貨を交換するレートを為替レートをという
為替レート
為替レートの種類
TTS(対顧客電信売相場)
- 顧客が円を外貨に換える場合のレート
- 金融機関側が外貨を売って、円を買う場合
- TTMに為替手数料を加えたレート
- 為替手数料は通貨の種類および金融機関によって異なる
- ex>TTM 100円 + 為替手数料 1円 = 101円となる
TTB(対顧客電信買相場)
- 顧客が外貨を円に換える場合のレート
- 金融機関側が外貨を買って、円を売る場合
- TTMから為替手数料を差し引いたレート
- ex>TTM 100 ー 為替手数料 1円 = 99円となる
TTM(仲値)
- TTSとTTBの基準となるレート
- TTSとTTBの平均値
- 金融ごとに異なり、取引の基準値として使われる
ニート生徒会長
TTSのSはSelling 売り、
TTBのBはBuying 買い の意味をもっているよ。
外貨預金と外貨建てMMF
- 高い金利や為替差益などが期待できる商品
- 外貨建てMMFの購入にあたっては、外国証券取引口座の開設が必要
外貨預金(定期)の特徴
金利・分配金
- 海外金利をもとに金融機関ごとに決定する
- 外貨ベースでは固定金利
税金
- 利子(利子所得)に対して、20.315%
- 源泉分離課税
為替差益に対する税金
- 原則、総合課税
- 雑所得
解約
- 中途解約についてはペナルティなどの規制がある
預金保険制度
- 対象外
外貨建てMMF(ドル、ユーロ、豪ドル建て等)
金利・分配金
- 運用実績に応じで分配する
- 過去の実績を表示しており、元本保証はない
- 毎日決算を行い、分配金は月末に再投資される
税金
- 分配金に対して申告不要制度または申告分離課税の選択制
為替差益に対する税金
- 申告分離課税
解約
- いつでも可能
預金保険制度
- 銀行などで購入した場合は対象外
- 国内の証券会社で購入した場合は投資者保護基金
その他特徴
- 外貨建てMMFには株式を組み入れることはできない
- 格付けが高い外国の短期公社債中心に組み入れられている
- 購入時、売却時のコストはかからない
- 売買手数料
- 信託財産留保額
問題
以下の外貨預金を1年後の満期時に払い戻した場合における円換算で利回りはいくらか。
- 条件
- 1年満期の外貨定期預金:年利率5%
- 満期時一括払い
- 預入金額10,000米ドル
- 預入時のTTS:121円、TTB:119円
- 満期時のTTS:125円、TTB:123円
- 1年満期の外貨定期預金:年利率5%
答え
①10,000米ドルを預けるためには円でいくら必要かを求める
円をドルにするのでTTS:121円を用いる
[円換算での預入金額] 10,000米ドル × 121円 = 121万円
②1年後の満期時の米ドルでの元利合計金額を求める
1年間の利息は 10,000米ドル × 5% = 500米ドル
[元利合計金額] 10,000米ドル + 500米ドル = 10,500米ドル
③元利合計金額を円に換算する
ドルを円にするので、TTB:123円を用いる
10,500米ドル × 123円 = 129万1,500円
④円ベースの利回りを求める
(満期の金額 ー 預入金額) ÷ 預入金額 × 100で計算する
(129万1,500 ー 121万円)÷ 121万 × 100 ≒ 4.25%
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