映画批評「ハウ」

ニートの独断と偏見による評価

3.4 out of 5 stars (3.4 / 5)

ストーリー

 婚約者にフラれてしまい、買った一軒家の40年ローンを抱えて1人になってしまった赤西民夫。上司からの勧めで保護犬になってしまった大型犬を飼うことになる。

 飼うことになった犬は人懐っこく、民夫にとってかけがえのない存在になった。その犬に「ハウ」と名付け、1人と1匹の生活が始まる。このときはずっと一緒だとおもっていた。

 民夫が公園でうたた寝をしているすきに、ハウはいなくなってしまった。ハウは青森まで運ばれてしまったのだ。

 ハウは大好きな民夫の声を求めて、798kmの道のりを目指す。道中で震災の風量被害に悩む中学生、夫が経営していた傘屋を営む未亡人、DV被害から逃れ修道院に保護された者に出会う。彼らに寄り添い癒しの存在になっていた。

 最後には、優しい結末がまっている。

スタジオ・キャスト

映画スタジオ

配給:東映

キャスト

  • 俳優:ベック / 役:ハウ

 2020年4月生まれ。撮影当時、1歳と4カ月。体高85㎝、体重35㎏。

 映画初主演です。ドックトレーナー宮忠臣の元、作品のためのトレーニングを重ねて撮影に挑みました。約1カ月半の撮影を難なくこなした俳優犬です。

世界観

 ペットロスを経験したことがある方には同意してもらえると思いますが、恋人にフラれるより本当に辛いです。

 最初の愛犬が亡くなった後の寂しさを思い出させてもらいました。

 毎日、玄関にお出迎え、お見送りしてくれた愛犬と別れるのは、抜け殻のようになります。

 物語ですから、いろいろナゼ?はあります。ドッグタグをつけていない、ハウを運んでしまった運転手の対応、暴力があった場所のペットとしては試し行動などがなく良い子過ぎる、などです。

 そのご都合に目を閉じてみてみると、犬の邪な心のない行動は、人を癒してくれるし、時に感動すら覚えます。自分の家の犬は可愛いです。

 かといって、単に動物可愛い映画ものというわけではありません。

 宗教観や、被災地、いじめ、風評被害、といったものがやんわりと表現されています。それらの偏見といったものに対するメッセージが含まれており、ハウは人の背中を押して人の歩み寄りを手助けしていくといった物語です。


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