映画批評「異動辞令は音楽隊!」

ニートの独断と偏見による評価

4 out of 5 stars (4 / 5)

ストーリー

 刑事一筋30年は、アポ電強盗事件のホンボシを追っていた。現金の在り処を電話で聞き出し、配送業者を装って鍵を開けさせるという卑劣な手口を使っている。成瀬は、この主犯に心当たりがあった。

 その主犯の手下の西田を令状もなしに捜索し、部下からも反感をかっていた。そんなとき、本部長に呼び出される。

 成瀬に対して精神的な圧迫を感じているとの投書があったという理由で、音楽隊に異動になった。

 音楽隊の事務所があるのは、バスの数本しか通っていないような田舎町にある。警察業務との兼業でやる気のないメンバーもいて、演奏はバラバラだった。

 一匹狼のように自分の足で事件を解決してきた刑事に、周りと協力して演奏できるのか?成瀬の抜けた刑事課に、アポ電強盗事件は解決できるのか?

スタジオ・キャスト

映画スタジオ

配給:GAGA

監督

  • 内田英治

世界観

 警報や警告、アンケートの実施などの数を増やすには、まず関心を寄せてもらう必要があります。映画の中でも、音楽隊の演奏で人が集まってビラを多くの人に受け取ってもらえるというシーンがありました。

 1人でギター演奏していても、流しと同じであまり足を止めてはもらえませんが、吹奏楽団が集まって演奏するというのは迫力があります。大人が真剣にやる吹奏楽です。

 全国都道府県に48隊の音楽隊があり、この映画の主人公のように子どもの頃に太古を叩いていたというだけで、異動される方もおられるのではないでしょうか。

 演奏中に足を止めて下さる方々に、交通安全の情報でも、オレオレ詐欺の情報でも、音楽を聴きながら目を通してくれれば、効果がありそうです。

 オレオレ詐欺なんかは、たまに多すぎて警報が流れるときがあります。相談のし易さも詐欺を予防する上では、重要なのではないでしょうか。老人ホームでも童謡や昔ながらの歌であれば、レクリエーションで歌って下さったりします。音楽は皆の共通した、娯楽なんだなと思いました。


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